Pentax Fan

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BORGのAF化

      2013/12/10

鳥や飛行機、自動車レースなど「遠くて動く」被写体を撮る人の間では非常に有名なレンズメーカーBORG。もともとは天体望遠鏡を作っていたメーカーですが、カメラレンズとして使う人が増え、その解像度の高さに望遠レンズの世界では人気を誇っています。レンズそのものはMF(マニュアルフォーカス)なのですが、ペンタックスユーザーなら楽にAF化できます。そのご紹介です。
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システム自体は簡単。でも設定が必要なAF BORG

ペンタックス+BORGをすでに使っている人だともう当たり前のようなシステムなのですが、初めてAF化した時って「どうやればいいんだろう?」って分からないのですよ。webで「ペンタックス AF BORG」とか検索するとたくさん出てくるのですが、どれを読んでもいまひとつ分からない。わたしがそうだったんです。システムそのものは合ってるはずなんですが、AFがきかず、「あれ?」という感じでした。実はシステムだけはAF BORGにしていたのですが、AFがきいておらず、それなりに高いお金出したシステムだったのに悲しい思いをしていました。

揃えるもの

まずはBORGを買ってください。これがないと始まりません・・・。いろいろ出ていますが、私は71FLを使っています。10万円+αぐらいです。400mmF5.6です。大手メーカーの「大砲」と言われる500mmF4に比べれば、数値上のスペックは少し見劣りしますが、なによりお値段が全然違うし(500mmF4は70-100万円前後)、そして軽いです。超望遠レンズはBORGが初めてという人だとそれでも「重い」と感じますが、ぜひ大手カメラショップで500mmF4を見て触ってみてください。フィールドであれを担いでいる人を見かけると「大変だなぁ」と思うし、「お金持ちだなぁ」と羨ましくも思ったりします。

次はMFレンズをAF化するペンタックス純正のF-AFアダプターを入手してください。まだ普通に販売されています。
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この記事を書いている現在、Amazonで34,800円です。ちょっと高いですが、「BORGをAF化できる」ということと、「焦点距離が1.7倍になる」メリットは大きいですよ。

これで焦点距離はもともとの400mm x 1.7 = 680mmになります。K-5、K-3はAPS-Cなのでフルサイズ換算で1.5倍になるため、680mm x 1.5 = 1,020mmになります。1,000mm超えのレンズがAFで動くんです!しかもデジスコではなく、一眼レフで!しかもしかもBORGは軽いので手持ちで撮影できます。三脚が好きでないわたしは95%以上手持ちで撮影しています。

装着、組み立てる

さて、BORGとF-AFアダプターが届けばあとは組み立てるだけです。わたしはヘリコイド(くるくる回してフォーカスを調整する部分)を2つにする「ダブルヘリコイド」にしていますが、普通にBORGを買うとついてくるヘリコイドは1つです。1つで十分です。わたしはいろいろあって2つ入手することになったため、そのままダブルヘリコイドにしています。

装着するとこんな感じになります。一番カメラに近いところにF-AFアダプター、その先に71FLを装着しています。あ、忘れていましたが71FLにはカメラアダプターがついていませんので、別途BORGのオプションパーツである「Kマウントアダプター」が必要です。F-AFアダプターを使うには「カメラマウントPK(改)」を購入します。
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BORGをAF化している人はおそらくほとんどの人が入れてると思うのですが、クローズアップレンズのAC3を中に入れます。カメラ屋さんで1000-2000円程度です。入れる場所はここです。
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F-AFアダプターを使うことによってF値が暗くなり、天気によってはAFが迷うことがあるため、F値を明るくするためにAC3を入れる工夫です。わたしはたいていの人と同じくKENKOのAC3を使っています。若干焦点距離が短くなるのですが、周辺解像度もよくなるのでオススメです。
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なくても天気が良ければ合焦するし、K-5IIsやK-3のように暗所に強くなったボディだと多少暗くてもAFが作動するので、最初はなくてもいいかと思います。

設定をする

さて、装着が終わったら設定をします。BORGをそのまま装着しただけではAFは作動しません。

必要なのが「絞りリングの使用」を許可することです。
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これをしておかないとAFボタン押してもうんともすんとも言いません。
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これだけで「Av」モードおよび「M」モードでAFが効きます。AFボタンを押してF-AFアダプターが「ジャジャッ」といってAFが初めて動作した時、わたしは感動しました。ただ、F-AFアダプターのAFが効く範囲は限られているので、ある程度ヘリコイドで合わせておいてからAFボタンを押すという流れになります。
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ちなみに手ぶれ補正を使う場合は手動で焦点距離を入力する必要がありますが(SRをonにして電源を入れると入力画面になります)、AC3を入れてると550mmぐらい、入れていない時で650mmもしくは700mmを入力します。
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TAvモードを使えるようにする

さらにF-AFアダプターに一手間施すとシャッター速度をコントロールできるTAvモードが使えるようになります。
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それはF-AFアダプターの前面の方に電子接点があるのですが、これをショートさせるのです。
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まず缶ジュースとか缶ビールとかから適当な大きさにアルミ部分をハサミで切り抜きます。切り抜いた長方形の真ん中をプラスドライバーとかで少しへこませます。電子接点を見るとひとつだけへこんでいるのがあります。そこと、切り抜いた長方形でへこませた部分を合わせるようにし、セロハンテープで止めます。
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あとはBORGレンズを装着するだけ。するとTvやTAvモードが使えるようになります。

この軽さ、このキレキレのレンズでAFが簡単に使えるようになるというのはペンタックスユーザーの特権ですよ!

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Comment

  1. Squidyn より:

    遅ればせながら、TAVが使える部分ショートの情報ありがとうございました。知らなかったです。全ショートでAVだけと思ってました。早速取り入れ、MF仲間に伝達。 鳥が空から急に緑バックへ飛んで来た時など、SSそのままでISOが瞬時に上がって対応出来たら最高ですね。楽しみ広がりそうです!

    • pentax-fan より:

      あ、そうだったんですか。アルミ箔とかいろいろ試したのですが、結局缶ビールから切り取ったものが一番良かったです。

      AvだけだとBORGでは曇や日陰ではSSが上がらないことが多いですよね。ISO感度を100-1600とかにしておいて、TAvでSSを切り替えながら撮影できるって特にトビモノでは必要になりますよねぇ。

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